SelectedSheets
指定ブックの指定したウィンドウで選択されている全てのシートを参照するにはSelectedSheetsプロパティを利用します。
選択中の全てのシートに対して一括で削除などを行う場合に利用できるため、シートを1つずつループして処理することが不要になる利点があります。
構文
Window.SelectedSheets
Window 親オブジェクトとしてWindowオブジェクトを指定します。なお、親オブジェクトとしてWorkbookオブジェクトは指定できません。
メソッド
SelectedSheetsには以下のメソッドが用意されています。
Add | シートの追加
構文Function Add([Before], [After], [Count], [Type As XlSheetType]) As Worksheet
BeforeとAfterの両方を省略した場合はアクティブシートの左に追加する。 XlSheetType列挙型
サンプルコード
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Copy | シートのコピー
構文Sub Copy([Before], [After])
引数未設定時は新規ブックにコピーする。 サンプルコード
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Delete | シートの削除
構文Sub Delete() サンプルコード
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Move | シートの移動
構文Sub Move([Before], [After])
引数未設定時は新規ブックに移動する。 サンプルコード
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PrintOut | シートの印刷
構文Sub PrintOut([From], [To], [Copies], [Preview], [ActivePrinter], [PrintToFile], [Collate], [PrToFileName], [IgnorePrintAreas]) |
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PrintPreview | シートの印刷のプレビュー
構文Sub PrintPreview([EnableChanges]) |
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Select | シートの選択
構文Sub Select([Replace]) |
プロパティ
SelectedSheetsには以下のプロパティが用意されています。
Count | シート数 |
HPageBreaks | 水平改ページを表すHPageBreaksコレクションを返す |
Item | シートをインデックスで指定する |
Visible | シート表示を指定する |
VPageBreaks | 垂直改ページを表すVPageBreaksコレクションを返す |
サンプルコード
選択されているシートを全て削除するサンプルです。
1 2 3 4 5 6 7 |
Sub SelectedSheetsDeleteTest() Application.DisplayAlerts = False ActiveWindow.SelectedSheets.Delete Application.DisplayAlerts = True End Sub |
コード説明
2行目と6行目でApplication.DisplayAlertsを行っていますが、これは警告メッセージを出さないようにするための仕組みです。
もしApplication.DisplayAlertsが無ければ以下のダイアログが表示され、削除するかどうかがユーザー操作に切り替わります。
また、ブックの全てのシートを選択している場合は以下のエラーになります。