FileSystemObjectのGetFolderメソッド
FileSystemObjectのGetFolderメソッドは、指定したフォルダパスの情報を持つFolderオブジェクトを返します。
Folderオブジェクトを使うことでフォルダの作成日時の取得やフォルダ名の変更などを行うことができます。
FileSystemObjectの他のメソッドやプロパティは「FileSystemObjectとTextStreamのメソッド・プロパティ一覧」をご参照ください。
構文
Function GetFolder(FolderPath As String0 As Folder
FolderPath | フォルダパスを指定します。 |
戻り値 | 引数のフォルダパス情報をFolderオブジェクトとして返します。 |
エラー対応
引数のフォルダパスが存在しない場合は、「エラー76:パスが見つかりません。」が発生します。
エラーが発生するとメッセージボックスが表示され、処理はそこで止まってしまいます。
処理を止めないようにするためにはエラー処理を適切に行う必要があります。
具体的には「On Error Goto XXX」でエラー発生時にエラーラベルまで処理を飛ばしたり、「On Error Resume Next」でエラーが発生しても処理を継続するようにしておいたほうがよいでしょう。
事前にフォルダが存在しているかどうかのチェックを行っておけばGetFolderメソッドを実行する前にエラーを回避できます。フォルダ存在チェック方法についての詳細は「VBAでフォルダ存在チェック」をご参照ください。
事前設定
以下のサンプルコードでは参照設定でFileSystemObjectクラスを利用できるようにしています。
FileSystemObjectクラスを利用するには、事前にVBA画面→ツールメニュー→参照設定、を選択し、参照設定ダイアログで「Microsoft Scripting Runtime」にチェックを付けます。
詳細は「VBAでのFileSystemObjectとTextStreamの使い方」の事前設定をご参照ください。
サンプルコード
指定フォルダ情報をFolderオブジェクトで取得し、FolderオブジェクトのSizeプロパティを使ってフォルダ内の総ファイルサイズを出力するサンプルです。
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Sub FileSystemObjectGetFolder() On Error GoTo ERR_LABEL Dim fso As New FileSystemObject '// FileSystemObjectクラス Dim sFolderPath '// フォルダパス Dim f As Folder '// Folderクラス '// フォルダパスを設定 sFolderPath = "C:\aaa\bbb" '// フォルダ情報をFolderオブジェクトで取得 Set f = fso.GetFolder(sFolderPath) '// フォルダに含まれるファイルサイズを出力 Debug.Print f.Size ERR_LABEL: '// エラー発生時 If Err.Number <> 0 Then '// エラー内容を出力 Debug.Print Err.Number & " " & Err.Description End If End Sub |
ここではFolderオブジェクトのSizeプロパティしか使っていませんが、他にもフォルダのコピーや削除や移動などのメソッドや、作成日時や更新日時やサブフォルダのリストを返すプロパティなどが用意されています。
フォルダパス不正時などでのエラー対応としてOn Error GoToやエラー情報の出力を行うようにしています。
FileSystemObjectやTextStreamのオブジェクト変数に対して、「Set fso = Nothing」のようなコードがありませんが、なくても問題ありません。詳細については「VBAでのFileSystemObjectとTextStreamの使い方」をご参照ください。