網掛けのプロパティは3つ
網掛けの設定に使うプロパティは3つあります。
Patternプロパティ、PatternColorプロパティ、PatternColorIndexプロパティの3つです。
これらの組み合わせにより網掛けの種類と網掛けの線の色の設定を行います。
セルの網掛けの設定はPatternプロパティを利用します。網掛けの線の色の設定をRGB値で行う場合はPatternColorプロパティ、カラーインデックスで行う場合はPatternColorIndexプロパティを利用します。
網掛けはセルの背景色と一緒に設定することが可能です。
Patternプロパティ
網掛けの種類の取得と設定を行います。
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'// 取得 取得値 = Interior.Pattern '// 設定 Interior.Pattern = XlPattern列挙型 |
取得値 | Patternプロパティの取得値はLong型の値になります。XlPattern列挙型として表現可能です。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Interior | セルの内部設定を行うプロパティです。セルの背景の設定では、色や濃淡や塗りつぶし効果(グラデーション)や網掛けを行う際に利用します。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
XlPattern列挙型 | 網掛けの種類をXlPattern列挙型の定数で指定します。
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PatternColorプロパティ
網掛けの線の色をRGB値で取得、設定を行います。
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'// 取得 取得値 = Interior.PatternColor '// 設定 Interior.PatternColor = RGB値 |
取得値 | Double型のRGB値になります。 |
RGB値 | 取得する場合と同様に設定する場合もRGB値を設定します。RGB値とはRGB関数で赤、緑、青の割合をそれぞれ0から255の範囲で設定した結果の値になります。RGB関数は「RGB(赤割合, 緑割合, 青割合)」で記述します。 |
PatternColorIndexプロパティ
網掛けの線の色をカラーインデックス値で取得、設定を行います。
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'// 取得 取得値 = Interior.PatternColorIndex '// 設定 Interior.PatternColorIndex = XlColorIndex列挙型、または、1から56 |
取得値 | XlColorIndex列挙型、または、1から56のカラーインデックス値になります。 | |||||||||
XlColorIndex列挙型、または、1から56 | ColorIndexプロパティはカラーパレットのインデックス番号に対応しています。カラーパレットの56色の配色はExcelのオプション→保存→色ボタンで表示される「色」ダイアログで変更できます。そのため、標準では黒は1番ですが、常に黒ではありません。これが常に色がRGB値であるPatternColorプロパティとの違いです。
XlColorIndex列挙型
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サンプルコード
選択セルに対して斜線格子で明るい緑色の網掛けをするサンプルです。背景色には黄色を設定しています。
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Sub PatternTest() '// 背景色は黄色 ActiveCell.Interior.Color = RGB(255, 255, 0) '// 網掛けの線の色は明るい緑 ActiveCell.Interior.PatternColor = RGB(0, 255, 128) '// 網掛けの種類は実線の斜線格子 ActiveCell.Interior.Pattern = xlPatternChecker End Sub |
実行結果