改ページの設定を手でやるのは面倒
Excelで資料を作成する場合に、内容が多いと複数ページにまたがることがあります。何もしなければ指定行数ごとに改ページが行われてしまいますので、Excel上で見るのであればさほど問題はありませんが、紙に印刷する場合は見づらい資料になりかねません。実際私も表が1ページにまとまっていない資料を何度も見てきましたが、見づらくて仕方がありません。それを回避するためには改ページを挿入するとページまたがりなどが改善されます。
ところが、実際に資料を作成する場合は印刷レイアウトのことを考慮せずに作成することも少なくありませんので、あとになって改ページの設定を行うことが度々あります。そうなってくると、改ページの挿入と解除をああでもない、こうでもないと推敲を繰り返しながら完成に近づける作業になります。そのことから、改ページと挿入と解除はすぐに行うことが出来る方が作業効率が良くなります。
リボン化により、ページレイアウトタブから改ページの挿入と解除はかなり行いやすくはなりましたが、プルダウンから選択しなければなりません。それがわずらわしい場合はマクロを作成してクイックアクセスツールバーに設置すると便利になります。
改ページを挿入するコード
以下が改ページ挿入のコードです。
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Sub 改ページ挿入() Dim iRow iRow = ActiveCell.Row Range("A" & iRow).PageBreak = xlManual End Sub |
改ページを解除するコード
こちらは改ページ解除のコードです。
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Sub 改ページ解除() Dim iRow Dim iRowMax Dim i iRow = Selection.Row iRowMax = Selection.rows.Count For i = iRow To iRow + iRowMax - 1 Range("A" & i).PageBreak = xlNone Next End Sub |
使い方
上記2つの関数は、行を指定して実行するだけです。それぞれ改ページの挿入と解除を行います。
頻繁に使うのであればクイックアクセスツールバーに登録しておくのがよいでしょう。
クイックアクセスツールバーに配置するのが嫌な場合や出来ない場合は、改ページ設定用のフォームを作成して、モーダレスで表示しておいて、そこに改ページの挿入ボタンと解除ボタンを配置するいいと思います。