PatternTintAndShadeプロパティ
セルの網掛けの色の明るさ(濃淡)の取得と設定を行うにはPatternTintAndShadeプロパティを利用します。
セルの背景色の明るさ(濃淡)の設定で利用するTintAndShadeプロパティと考え方は同じです。
構文
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'// 取得 取得値 = Range.Interior.PatternTintAndShade '// 設定 Range.Interior.PatternTintAndShade = 設定値 |
取得値 | -1から1の範囲のDouble型の値が返却されます。セル範囲の各セルの網掛けが1つでも異なる場合はNullが返却されます。 | ||||||||
Range | セル選択範囲を示すRangeオブジェクトを指定します。 | ||||||||
Interior | セルの内部設定を行うプロパティです。セルの背景の設定では、色や濃淡や塗りつぶし効果(グラデーション)や網掛けを行う際に利用します。 | ||||||||
PatternTintAndShade | -1から1の範囲の単精度浮動小数点のSingle型の値を取得または設定します。
-1より小さい値や1より大きい値を設定すると「実行時エラー ‘5’: プロシージャの呼び出し、または引数が不正です。」とエラーになります。 |
PatternTintAndShadeプロパティ値の見本
PatternTintAndShadeプロパティを0.1刻みで設定した場合の標準色の見本です。0が標準色そのままの色になります。見た目では-1は黒、1は白になります。網掛けの場合はかなり黒味が強く出る傾向にあります。-0.6より暗くなるとほとんど黒ですね。
なお、網掛けの種類はxlPatternCrissCorss(実線 左下がり斜線 格子)を使っています。
サンプルコード
上の見本を作成したときのコードです。
背景色は事前に-1から1までを標準色を設定しておき、その後このコードを実行したのが上の見本になります。
実行前
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Sub PatternTintAndShadeChangeSet() Dim iRow Dim iCol Dim ar() '// 0.1刻みの値を配列化 ar = Array(-1, -0.9, -0.8, -0.7, -0.6, -0.5, -0.4, -0.3, -0.2, -0.1, 0, 0.1, 0.2, 0.3, 0.4, 0.5, 0.6, 0.7, 0.8, 0.9, 1) '// A2セルを基準セルとして選択 Range("A2").Select '// 縦ループ For iRow = 0 To 9 '// 横に-1から1までループ For iCol = 0 To UBound(ar) '// 明るさ設定 ActiveCell.Offset(iRow, iCol).Interior.PatternTintAndShade = ar(iCol) Next Next End Sub |
実行結果
コードの実行結果は上の見本になります。