Excelでの文字列の前後スペースの設定
あまり知られていない機能ですが、セルの文字列の前後にスペースを埋めることが出来ます。
文字の配置の横位置の設定で「均等割り付け」を設定してる場合にのみ、前後にスペースを埋める設定を加えることができます。
セルの文字の前後スペースの設定はExcelの操作では、セル右クリック→セルの書式設定→配置タブ、の横位置で「均等割り付け」を選択し、前後にスペースを入れる、にチェックを付けてで設定します。
VBAでも同様の設定を行うことが出来ます。
セルの書式設定とプロパティの関係が以下の図になります。
ここでは図の黄色部分の前後スペースを設定するAddIndentプロパティについて説明します。
構文
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Rangeオブジェクト.AddIndent |
Rangeオブジェクトにはセル範囲を指定します。
AddIndentプロパティは取得と設定を行うことが出来ます。
Trueの場合は「前後にスペースを設定」、Falseが「前後のスペースを解除」になります。
横位置(HorizontalAlignmenプロパティ)で「均等割り付け」を設定しているときのみ、AddIndentプロパティの利用が可能です。横位置で「均等割り付け」を設定していなくてもAddIndentプロパティの設定は可能ですが、画面には前後のスペースは解除された状態で表示されます。
サンプルコード
以下は設定と取得を行うサンプルコードです。
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Sub AddIndentTest() '// 横位置設定=均等割り付け Range("B1:C2").HorizontalAlignment = xlDistributed '// 設定 Range("B1").AddIndent = True Range("B2").AddIndent = False Range("C1").AddIndent = True Range("C2").AddIndent = False '// 取得 Debug.Print Range("B1").AddIndent Debug.Print Range("B2").AddIndent Debug.Print Range("C1").AddIndent Debug.Print Range("C2").AddIndent End Sub |
実行結果