BorderAroundメソッド
罫線には3つのプロパティから構成されます。
線の種類(LineStyleプロパティ)、太さ(Weight)、色(Color、ColorIndex、ThemeColorプロパティ)です。
これらを全て使うとコード量は少なくとも3行は使います。
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Sub BordersPropertyTest() ActiveCell.Borders.LineStyle = xlDashDot ActiveCell.Borders.Weight = xlMedium ActiveCell.Borders.Color = RGB(180, 200, 30) End Sub |
BorderAroundメソッドはこれらのプロパティをまとめて設定できます。
構文
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Range.BorderAround([LineStyle], [Weight As XlBorderWeight = xlThin], [ColorIndex As XlColorIndex = xlColorIndexAutomatic], [Color], [ThemeColor]) |
Range | 親オブジェクトとしてRangeオブジェクトを指定します。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
LineStyle | 線の種類をXlLineStyle列挙型の定数で指定します。省略可能です。
XlLineStyle列挙型
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Weight | 線の太さをXlBorderWeight列挙型の定数で指定します。省略可能です。省略時はxlThin(細線)が既定値になります。
XlBorderWeight列挙型
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ColorIndex | 線の色をXlColorIndex列挙型の定数か1から56の色番号で指定します。省略可能です。省略時はxlColorIndexAutomaticが既定値になります。
XlColorIndex列挙型
xlColorIndexNoneは背景色設定用の定数のため、線の色として指定しても色は変わらず元のColorIndex値のままになります。 |
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Color | 線の色をRGB値で指定します。省略可能です。省略時の既定値はありません。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ThemeColor | 線の色をテーマカラーのOffice.MsoThemeColorSchemeIndex列挙型で指定します。省略可能です。省略時の既定値はありません。
MsoThemeColorSchemeIndex列挙型
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色の指定にはColorIndex、Color、ThemeColorの3つがあります。重複指定されている場合は、ColorIndex > Color > ThemeColor の優先順で指定されます。そのため、3つとも指定されている場合はColorIndexの色が採用されます。
サンプルコード
4つのセルに対して罫線を設定するサンプルです。それぞれ引数の省略を行っています。
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Sub BorderAroundTest() Call Range("B2").BorderAround(xlDashDot, xlMedium, Color:=RGB(255, 0, 255)) Range("B4").BorderAround LineStyle:=xlDouble, Weight:=xlThick, ThemeColor:=msoThemeAccent3 Call Range("B6").BorderAround(xlDash, xlMedium, ColorIndex:=17) Call Range("B8").BorderAround(Weight:=xlMedium) End Sub |
実行結果