BorderAroundメソッド

罫線には3つのプロパティから構成されます。

線の種類(LineStyleプロパティ)、太さ(Weight)、色(Color、ColorIndex、ThemeColorプロパティ)です。

これらを全て使うとコード量は少なくとも3行は使います。

BorderAroundメソッドはこれらのプロパティをまとめて設定できます。

構文

Range 親オブジェクトとしてRangeオブジェクトを指定します。
LineStyle 線の種類をXlLineStyle列挙型の定数で指定します。省略可能です。

XlLineStyle列挙型

定数 説明
xlContinuous 1 細い実線
xlDash -4115 破線
xlDashDot 4 一点鎖線
xlDashDotDot 5 二点鎖線
xlDot -4118 点線
xlDouble -4119 二重線
xlLineStyleNone -4142 なし
xlSlantDashDot -13 斜め斜線
Weight 線の太さをXlBorderWeight列挙型の定数で指定します。省略可能です。省略時はxlThin(細線)が既定値になります。

XlBorderWeight列挙型

定数 内容
xlHairline 1 極細
xlThin 2
xlMedium -4138
xlThick 4
ColorIndex 線の色をXlColorIndex列挙型の定数か1から56の色番号で指定します。省略可能です。省略時はxlColorIndexAutomaticが既定値になります。

XlColorIndex列挙型

定数 内容
xlColorIndexAutomatic -4105 自動的に色を設定する
xlColorIndexNone -4142 なし

xlColorIndexNoneは背景色設定用の定数のため、線の色として指定しても色は変わらず元のColorIndex値のままになります。

Color 線の色をRGB値で指定します。省略可能です。省略時の既定値はありません。
ThemeColor 線の色をテーマカラーのOffice.MsoThemeColorSchemeIndex列挙型で指定します。省略可能です。省略時の既定値はありません。

MsoThemeColorSchemeIndex列挙型

定数 内容
msoThemeDark1 1 背景1(白)
msoThemeLight1 2 テキスト1(黒)
msoThemeDark2 3 背景2(灰色)
msoThemeLight2 4 テキスト2(青灰色)
msoThemeAccent1 5 アクセント1(青)
msoThemeAccent2 6 アクセント2(オレンジ)
msoThemeAccent3 7 アクセント3(灰色)
msoThemeAccent4 8 アクセント4(金色)
msoThemeAccent5 9 アクセント5(青)
msoThemeAccent6 10 アクセント6(緑)
msoThemeHyperlink 11 ハイパーリンク
msoThemeFollowedHyperlink 12 表示済みのハイパーリンク

色の指定にはColorIndex、Color、ThemeColorの3つがあります。重複指定されている場合は、ColorIndex > Color > ThemeColor の優先順で指定されます。そのため、3つとも指定されている場合はColorIndexの色が採用されます。

サンプルコード

4つのセルに対して罫線を設定するサンプルです。それぞれ引数の省略を行っています。

実行結果