Application.Captionプロパティ
Excelのウィンドウのタイトルバーには「-」ハイフンが付いており、ハイフンの左側がウィンドウのタイトルで、ハイフンの右側はExcelであることが表示されています。
このハイフンの右側はExcel2010までは「Microsoft Excel」と表示され、Excel2013以降は「Excel」と表示されます。
このExcel表示部分を変更したい場合はApplication.Captionプロパティを利用します。
なお、左側のブック名にあたる部分を変更したい場合はWindowオブジェクトのCaptionプロパティを利用します。
Window.Captionプロパティについては「VBAでウィンドウのタイトルを設定する」をご参照ください。
Application.Captionの影響範囲
Application.Captionは開いている全てのブックに影響を及ぼします。
たとえば3つのブックを開いている場合にApplication.Captionプロパティで”Excel”部分を変更すると、3つのブック全てのタイトルバーに変更内容が反映されます。
また、設定後に全てのブックを閉じて、再度Excelを起動した場合は元の「Microsoft Excel」や「Excel」と表示されます。
構文
取得時
Application.Caption
設定時
Application.Caption = 設定値(String)
親オブジェクト | Applicationオブジェクトを指定します。 |
設定値 | Excel部分に設定するString型の文字列を指定します。 |
ハイフンの左側と右側
タイトルバーの文字列のハイフンの左側と右側で設定方法が異なります。
ハイフンの左側はWindowオブジェクトのCaptionプロパティで設定し、ハイフンの右側はApplicationオブジェクトのCaptionプロパティで設定します。
なお、ハイフン文字を消したり変更したりすることは出来ません。
サンプルコード
ウィンドウ名のExcel部分の文字列をイミディエイトウィンドウに出力するサンプルです。
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Sub ApplicationCaptionTest1() Debug.Print Application.Caption End Sub |
ウィンドウ名のExcel部分の文字列を変更するサンプルです。
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Sub ApplicationCaptionTest2() Application.Caption = "えくせる" End Sub |