VBAで姓名を姓と名に分ける

名前を分割するには

たまに問い合わせフォームから頂く質問で何度か同じような質問がありました。

「名前を姓と名にわけて、それぞれ別のセルに設定するにはどうしたらよいですか?」

質問で多いのが、Split関数を使うところまでは分かるけど、そのあとの書き方が分からない、という内容です。

なので、そのあたりも含めて説明します。

姓名の分割ルール

A列に姓名が列挙されており、B列に姓、C列に名前を入れたい、ということをしたい場合に、結果として以下のような形になります。

ここでは姓と名の判別を行うために、全角スペース、半角スペース、・、セル内改行(LF)、の4つの区切りパターンを用意しています。

なお、セル内の改行は改行コードLF(定数vbLf)が区切り文字になります。

それぞれをSplit関数で区切る場合は以下のように書きます。

変数sには”織田 信長”などの姓名が入るとします。

連続してSplit関数を書いてますが、実際にはこういう書き方をすることはほとんど無いと思います。

あくまでも、区切り文字に対するSplit関数の使い方の例です。

海外の姓名

海外の姓名を表記する場合、漢字ではなくカタカナや英字など使うことになります。

英語圏の場合は日本語と異なり、姓名の順の表記ではなく、名→姓の順で表記されます。

A列に設定された時点で名→姓の順の表記になっているかどうかは事前に確認する必要があります。

ここではカタカナや英字の場合は日本語とは逆の、名→姓の順で表記されているとして説明します。

姓と名を別のセルに貼るには

Split関数で分割した姓と名を別のセルに貼り付ける場合は、貼り付ける先のセルをどうやって書くかが問題になります。

先にも書きましたが、私が受けた質問では、「貼り付ける先をどうやって書けばいいのかが分からない」、という方が結構おられました。

書き方には2通りあります。

1つはRange.Offsetプロパティを使う方法で、もう1つはCellsプロパティを使う方法です。

どちらでもいいのですが、分かりやすさはCellsプロパティの方が上です。

ただ、覚えてしまうとOffsetの方が使い勝手がよいと思います。

CellsプロパティはCells(縦座標、横座標)を指定します。

A1セルであればCells(1, 1)、B5セルであればCells(5, 2)です。

Range.Offsetプロパティは基準となるセルから見て、どの位置にあたるかを示します。

基準となるRangeオブジェクト.Offset(縦位置, 横位置) の書き方で指定します。

A1セルを基準とした場合、Range(“A1”).Offset(0, 1)はB1セル、Range(“A1”).Offset(1, 2)はC2セルを表します。

Offsetはマイナスでの位置指定も可能なため、Range(“B2”).Offset(-1, -1)とすると、B2セルから縦に-1、横に-1移動したセルのA1セルを表します。

以下は、A1セルの姓名を全角スペースで分割したあとに、B1セルに姓、C1セルに名を貼り付ける例です。

16行目から20行目まではRange.Offsetでの書き方の貼り付けで、23行目以降はCellsプロパティでの書き方の貼り付けです。

正規表現の設定

以下のコードでは正規表現を使うためのRegExpクラスを利用しています。

VBAの画面でツールメニュー→参照設定のダイアログを開き、「Microsoft VBScript Regular Expressions 5.5」にチェックを付けることで正規表現のRegExpクラスが利用できるようになります。

A列の姓名を全てB列とC列に分割する場合

A列に姓名が複数列挙されている場合に、それぞれの姓と名をB列とC列に貼り付ける場合は、A列を1行ずつループして姓と名に分割して貼り付ける処理を行うことになります。

以下の関数を実行すると、A列の姓名を分割してB列とC列に貼り付けます。

姓名がカタカナもしくは英字で構成されている場合は、姓名を逆に貼り付ける必要があるため、正規表現を使ってカタカナもしくは英字の姓名かを判定し、そうであれば姓名を逆に貼り付けるようにしています。

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