Zoomプロパティ
ウィンドウの表示倍率を変更する場合はZoomプロパティを利用します。
倍率はパーセント値を10(%)から400(%)の範囲で設定します。
範囲外の値を設定した場合は「実行時エラー’1004′: WindowクラスのZoomプロパティを設定できません。」のエラーになります。

Zoomプロパティはアクティブシートだけが対象
Zoomプロパティはアクティブシートにのみ設定可能です。
そのため、例えば全シートのZoomを100%にしたい場合は、各シートを選択した上でZoomプロパティに100を設定する必要があります。
構文はWindowオブジェクトをZoomプロパティの親オブジェクトとして指定しますが、Zoomプロパティ自体はアクティブシートにしか有効でないため、シート選択→Zoom設定、という流れに従う必要があります。
構文
参照時
Window.Zoom As Variant
設定時
Window.Zoom = 設定値
| 親オブジェクト | Windowオブジェクトを指定します。
 通常はアクティブウィンドウを指すActiveWindowを指定することが多いと思います。  | 
| 設定値 | 表示倍率をパーセント単位で10から400の範囲で設定します。
 数値以外にもTrueとFalseが設定できます。 Trueを設定すると選択セル範囲を拡大表示し、Falseを設定すると100%の表示倍率になります。  | 
サンプルコード
120%の表示倍率にするサンプルです。
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					 1 2 3  | 
						Sub ZoomTest120()     ActiveWindow.Zoom = 120 End Sub  | 
					
A1セルからG7セルを拡大表示するサンプルです。ZoomプロパティにTrueを設定することで選択セル範囲を拡大表示します。
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					 1 2 3 4  | 
						Sub ZoomRangeTest()     Range("A1:G7").Select     ActiveWindow.Zoom = True End Sub  | 
					
表示倍率を100%に戻すサンプルです。
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					 1 2 3  | 
						Sub ZoomFalseTest()     ActiveWindow.Zoom = False End Sub  | 
					
全ページのズームを100%にする
全シートのズームを100%にしたい場合は以下のようなコードになります。全シートのズームを100%に設定後、最初に開いていたシートを選択するようにしています。
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						Sub 全シートズーム100()     Dim Sh                      As Worksheet     Dim shNow                   As Worksheet     Set shNow = ActiveSheet     For Each Sh In Sheets         If (Sh.Visible = xlSheetVisible) Then             Sh.Select             ActiveWindow.Zoom = 100         End If     Next     shNow.Select End Sub  |